前回の記事で、勝連城跡の坂道を往復40分抱っこして腰が砕けた話をしました。
あの時、私は悟ったんです。
「なんくるないさ~」は、沖縄の坂道の前では無力だということに。
でも、次に私が犯したミスは「とにかく軽いベビーカーなら楽勝でしょ!」という安易な考えでした。
軽いベビーカーを選べば、車への積み下ろしもラク。
玄関でも邪魔になりにくい。持ち運びもラク。
店内で軽量ベビーカーを見たときは、まさにそれが正解に見えた。
ところが、実際に坂道やデコボコ道で押してみると、話はそんな単純ではありません。
軽いベビーカーを片手に颯爽と坂道に挑んだ僕を待っていたのは、さらなる修行の日々だったのです……。
この記事では、沖縄でベビーカーを使って感じた、軽さだけで選ぶと失敗する理由と、ベビーカーを坂道で押すことが多いなら見ておきたい、ベビーカーの選び方のポイントをまとめています。
結論 ベビーカーを選ぶなら「軽さ」より「押しやすさ」を見る
ベビーカーを選ぶなら「持ったときの軽さ」だけで決めない方がいい。
「軽い」は、持ち上げるときだけは神様です。
車への積み下ろしや玄関での保管ではかなり助かります。
ここは間違いなくメリットです。
でも、ベビーカーの使命は「持ち上げること」じゃなく「子どもを乗せて進むこと」ですよね。
沖縄の坂道・デコボコ道を10分も押せばわかります。
「重くてもいい、スイスイ進んでくれ…!」と切実に願うようになります。
坂道が多い地域でよく使うなら、「軽さ」よりも「タイヤの安定感」「押しやすさ」「下り坂での安心感」を重視ししたほうがいい。
その結果として、3輪タイプや大きめのタイヤのベビーカーも候補に入れたほうがいい。
坂道でベビーカーを押して感じたリアルな大変さ
軽量ベビーカーを押し出し、意気揚々と坂道に繰り出した私が絶望したポイントを3つ紹介します。
上り坂は一度止まると再スタートがきつい
上り坂で一度止まると、再スタートにけっこう力がいる。
子どもを乗せて、荷物も積んで、坂の途中から押し直す。
これが思った以上にきつい。
上り坂は「止まると死ぬ」の回遊魚状態。
小さいタイヤは段差やデコボコで引っかかりやすい
沖縄の歩道は、場所によってかなり表情が違います。
きれいに整備された道もありますが、古いアスファルト、木の根っこで持ち上がった歩道、細かい段差が続く道もあります。
そういう場所では、小径タイヤのベビーカーだとガツンと止まる。
子どもは揺れる。
押している側はヒヤッとする。
タイヤが小さいと、坂の途中にあるちょっとした小石にすら勝てません。
軽いベビーカーは前輪が浮く
軽いベビーカーに荷物をかけて急坂を登ろうとすると、前輪が浮いて「ウィリー」状態に。
子どもの重さより、私の必死さの方が重かった瞬間です。
下り坂はスピードが出るので怖い
上り坂もきついですが、下り坂は下り坂で怖い。
少し急な坂だと、ベビーカーが前に進もうとする力を、全体重をかけて食い止める恐怖。
「押している」というより、「必死に食い止めている」に近い。
下り坂のマッドマックスで命綱(リストストラップ)の大切さを身をもって知りました。
坂道、なめてはいけません。
暑い日は抱っこ移動もかなりしんどい
「ベビーカーが使いにくいなら抱っこでいいか、、、」と思ったこともあります。
でも、沖縄の夏に抱っこで歩くと、5分で首筋に汗が流れる。
子どもは暑い。
親も暑い。
抱っこ紐はもはやサウナスーツ。
だからこそ、ベビーカーを使える場所では、できるだけ快適に押せるものを選んだ方が、親の体力を守れる。
沖縄でベビーカー選びが難しい理由
軽量ベビーカー購入後に気づいた落とし穴がこれ。
沖縄は坂道が多すぎる
首里周辺のように坂が多い地域はもちろん、住宅街でも
「これ登山?ここ毎日押すの?」
と思う坂が普通に出てきます。
平坦なショッピングモールだけで使うなら軽さ重視でも十分ですが、家の周りや公園までの道に坂があるなら、押しやすさはかなり大事。
歩道がデコボコしている場所が多い
沖縄は車移動が多いとはいえ、ベビーカーで歩く場面はあります。
駐車場から施設まで、保育園の周辺、公園、観光地、ちょっとした散歩道。
その中で段差やデコボコに引っかかると、親も子どももストレスがたまる。
古いアスファルトや、木の根っこで持ち上がった歩道。
これ、小径タイヤの軽量モデルには 地雷原 です。
車への積み下ろしも多い
「軽さ」が活きるのはここだけ。
でも、1日数回の積み下ろしの楽さのために、快適なベビーカー移動の数時間を犠牲にするのはどうなんだろうか?
車への積み下ろし、それは軽量ベビーカーの強みです。
沖縄は車移動が多いので、トランクへの積み下ろしがラクかどうかは確かに重要です。
ただ、1日の中で積み下ろしは数回。
実際に押している時間が長いなら、移動中の押しやすさも同じくらい重要視したほうがいいです。
日差しと暑さも考える必要がある
沖縄では、日差しの強さも無視できない。
ベビーカーの日よけが浅いと、子どもの顔や足に日が当たり日焼けや暑さで体力を奪われる。
日よけの深さ、風通し、シートの蒸れにくさもしっかり見ておきたいポイント。
重視したいベビーカーの選び方
これらの修行(実体験)を経て、私が重視するようになったのは以下のポイントです。
タイヤの安定感
坂道や段差が多い場所で使うなら、まず見たいのはタイヤの大きさです。
小さいタイヤがダメというわけではありません。
ただ、段差で止まりやすい場所をよく通るなら、大きめタイヤの方が押しやすい。
「中空タイヤ」や「大型エアータイヤ」の凄さを知ったのは、友人の3輪バギーを借りたときでした。
3輪タイプの大きいタイヤは押したとき、小さな段差でガツンと止まらない。
押している側も乗っているベイビーのストレスもかなり減る。
段差に引っかかるたびに前輪を持ち上げることもない。
片手で押しやすいか
パパは忙しい。
荷物を持っていたり、子どもの機嫌を取ったりする際、片手での操作性は死活問題です。
荷物を持つ、上の子と手をつなぐ、日傘を持つ、飲み物を取る。
子どもと一緒に移動していると、片手がふさがる場面は多い。
もちろん安全第一ですが、片手でもコントロールしやすいかは、実際の使いやすさにかなり関係します。
3輪タイプは前輪が1つなので、狭い場所での旋回がしやすい。
車に積みやすいか
「デカいから入らない」と思われがちですが、最近の3輪系はタイヤがワンタッチで外れたり、折りたためるものもあり、意外とトランクにスッと収まります。
ただ、走行性が高いタイプは、軽量タイプより大きく重い。
だから、車に積めるかは必ず確認した方がいい。
「走行性は最高。でもトランクに入らない」だと、別の地獄が始まります。
下り坂で安心して押せるか
坂道が多い=下り坂も多いということ。
下り坂の安心感もしっかり見ておきたい。
ベビーカー本体のハンドブレーキの性能だけでなく、リストストラップなど安全グッズがあると下り坂での「ヒヤッ」とする不安を減らしてくれる。
荷物はどのくらい乗せられるか
パパはかばんにおむつやお着換え・水筒などを入れて持ち歩く。
そのかばん自体をすっぽりベビーカーにしまえるとどうだろう?
そう、重いかばんを背負わずにすむ。
これ、ありがたい!
軽量ベビーカーが向いている人・走行性重視が向いている人
どちらが良い・悪いの話ではありません。
「どこで使うか」という条件で選ぶのが正解という話。
軽量ベビーカーが向いているポイント
- 車への積み下ろしが多い
- ショッピングモールや平坦な場所で使うことが多い
- 玄関や車の収納スペースが狭い
- 階段の上げ下ろしがある
- 持ち運びのラクさを最優先したい
普段の移動がほぼ車で、ベビーカーを押す場所が屋内中心なら、軽量タイプの方が使いやすい。
走行性重視(3輪・大型タイヤ)が向いている家庭
- 家の周りに坂道が多い
- 公園や散歩でベビーカーをよく使う
- 歩道の段差やデコボコが気になる
- 抱っこ移動で何度も体力を削られた
- 下り坂でベビーカーを押すのが怖い
- パパ・ママのどちらかが積極的に外出を担当したい
走行性の高いタイプは重さや価格のデメリットもありますが、坂道での押しやすさや走行性は大きなメリットになります。
走行性重視(3輪バギー)のここがダメ!
私が使ってみて感じるデメリットを先にぶちまけます。
- とにかく重い:3輪バギーは、物理的に重いです。
- デカい:小回りは良いがスーパーの狭い棚の間を通るときは、ちょっとした軽トラを運転してる気分になります。
- 場所をとる:玄関に置くと、なかなかの存在感(圧)を放ちます。
- 価格も安くはありません。
- 砂利道は四輪の方が安定。
でも、外のガタガタ道や坂道に出た瞬間に、スムーズな走行をや段差での押し心地の良さを実感する。
スーパーの棚で苦労する数分間より、坂道を20分押すときの「安定感」を優先した結果、私はこの選択にたどり着いた。
ベビーカー選びは坂道が多い家庭はここを見る
もし、あの日駐車場から40分抱っこした私にアドバイスできるなら、迷わずこう言います。
「悪いことは言わん、3輪のエアータイヤ系にしろ」
なぜなら、
- 下り坂でも「ハンドブレーキ」でスピード調整できる(これ、急坂で救い!)
- 重心が低いから、坂道でもフラつかない。
- タイヤも大きくてガタガタ道や段差が気にならない。
- 圧倒的な走行性能で、パパの体力温存ができる。
もちろん、軽いベビーカーは車への積み下ろしがラク。
玄関が狭い家庭や、ショッピングモール中心の使い方なら、軽量タイプの方が合う。
でも、家の近くに坂道があるし、公園まで歩くことが多い。デコボコした歩道も通る。
それが原因でベビーカー乗せずに、抱っこ移動で何度も体力を削られた。
「重いから…」と敬遠していた3輪バギーだが、実は君の場合、3輪バギーこそ最強のバギー(相棒)だ。
「高いし重い!」と反対するママへの殺し文句
この手の走行性重視モデルは価格も高いし重いので、奥さんに反対されるパパも多いはず。
私が実際に放った、一発で許可が下りた決め台詞を伝授します。
「これがあれば、坂道もラクだから、もっとお散歩に連れていけるよ(=ママの一人時間が増えるよ)」
誰がどの場面でラクになるのか、それ伝えた瞬間、お財布さんはお口を開けました。
高い買い物ですが、パパの外出担当率が増え、それで家族全員が幸せになれるなら、いいじゃないか。
下り坂が怖いなら「命綱」をセットで!
走行性抜群のベビーカーでも、沖縄の急な下り坂はやっぱり緊張します。
そこで私が愛用しているのが、手首とハンドルをつなぐ「リストストラップ(命綱)」です。
数千円で買えるこの「安心」を足すだけで、最強の相棒が完成します。
まとめ ベビーカー選びは「軽い」だけでなく「坂道でも安全か?」で選ぶ
軽量ベビーカーは、店内のフラットな床では最高に輝きます。
でも、私たちが戦う主戦場は、勝連城跡のような「坂道」であり、デコボコのアスファルトです。
「今日は抱っこでいいか…」とベビーカーを置いていく生活はもう卒業しましょう。
「このベビーカーなら、あの坂も怖くない」
そう思える一台を選ぶことが、結果的にパパの腰と、家族の笑顔を守ることになります。
ちなみに、ベビーカーを手に入れた後に待っている落とし穴が、「玄関での保管」です。
沖縄の湿気、マジでベビーカーをカビさせます。
次回は、ベビーカーをカビから守るための「玄関の湿気対策」についてお話ししますね。

