「おしり、ち〇ち〇、たいたい!」
ドンドンと力強いエイサーの太鼓の音が聞こえてきそうな躍動感。
「おしり、ち○ち○、たいたい!」と叫びながら棒を上下させるその姿は、何かの豊年祭のようだ。
お風呂上り、なぜかわが家の子供たちは服を着ない!
もはや神聖さすら漂うこの全裸の儀式に、普通のバスタオルで立ち向かうのは無謀なのではと思えてきた。
「おしり、ち〇ち〇、たいたい!」
湯上がりのリビングに突如として響き渡る、意味不明な勝ち名乗り。
ほかほかに茹で上がったわが家の小さな生き物たちが、解放感の限界突破を果たした。
そんな合図なのかもしれない。
なぞだ。
どうして風呂上がりの男子は、一刻も早く服を着るべき場面で、手頃な棒を上下にリズミカルに掲げながら奇妙な掛け声を叫び出すのだろうか?
不思議だ。
どうして彼らは、その棒を上下させながら、何かに取り憑かれたように同じルートをパレードのごとく練り歩き続けるのだろうか?
その眼差しは真剣そのもので、まるで数千年前から伝わる豊穣の儀式でも執り行っているかのようだ。
どうしてこうなった?
なぜ風呂上がりの子どもに手を焼くのか?
風呂から出たら、
「体を拭く」
↓
「保湿する」
↓
「服を着る」
これだけの話……のはず?
ところが、子どもにとっては違うらしい。
風呂上がりの解放感なのか?
服を着るどころか、手頃な棒を見つけると上下に掲げ、
「おしり、ち〇ち〇、たいたい!」
と声高く練り歩く。
これはナメック星人の子供も含めて、全ての子どもが通る道なのか???
理不尽だ。
湯冷めを恐れ、ルートを先回りしてバスタオルを両手に待ち構えた瞬間――
彼らは阿吽の呼吸でパレードの隊列を崩す。
普段のおもちゃの片付けでは絶対に見せない完璧な連携プレーが、なぜ全裸の逃亡劇でだけ遺憾無く発揮されるのか?
脳内のBGMは、運動会でおなじみの『天国と地獄』へと切り替わる。
「たーたーたったらー♪たららった・らったらー♪」
「たーたーたったらー♪たららったらー♪」
逃げる。
右に!
左に!
2手にわかれ、ワハハと笑う彼らは楽しそうだ。
見事な作戦だ。
幼児がこんな高等戦略を練るとは。
ふたりは脱兎のごとく逃げ出す。
バスタオル片手に右往左往する私に、右へ左へ滑り込む。
私をあざ笑うかのように、小さな二つのシルエットが見事なステップでリビングを駆け抜けていく。
「風邪ひくから服を着て!」
こちらの願いは、高らかな鬨(とき)の声にかき消される。
そして、ようやく捕まえたと思ったら……
くねっ。
するり。
逃げる。
風呂上がりの子どもって、なんであんなに滑らかなんだ?
やっとつかまえたと思ったら、くねっくねっと体をくねらせながら風呂上がりの滑らかな肌はするりと私の手をすり抜ける。
まるでこちらのがっちりホールドからのタオルでドライからの~ガシガシ作戦を見透かしている様だ。
最初は特別なことを考えていなかった。
風呂から出たら、普通にバスタオルを持って待ち構える。
子どもが走り出したら追いかける。
捕まえたら拭く。
保湿する。
そして服を着せる。
非常にシンプルだ。
……しかし、下の子が走れるようになり、、、
ターゲットが二人になり難易度が一気に上がった!
こちらが一人を追いかけている間に、もう一人が反対方向へ逃げる。
捕まえたら体をくねらせて逃げる。
大きなバスタオルを持ったまま追いかけるので、こちらの動きも鈍い。
アディッショナルタイムには、リビングの床も拭かなくてはいけなくなる。。。
そこで、少し考え方を変えた。
「追いかける」のではなく、「通り道で待ち伏せする」。
子どもたちがいつも走るルートを見て、その先で待つ。
そして、
バサッ。
通過した瞬間にタオルをかける。
追いかけ回すよりは、こちらの負担が少ない。
我ながらナイスアイディアだ!
ただ、それでも問題は残った、、、
、、、
、、、
、、、
待ち伏せルートに来ない!思わぬ誤算だ!
世の親御さんたちに問いたい。
お風呂上がりの子どもたちにとって、服を着ることは敗北なのだろうか。
今夜もわが家のリビングでは、謎の全裸パレードの「とんとん」というリズミカルな足音と、それを必死で追う私の「どしどし」という哀れな足音が鳴りびく戦いが繰り広げられている。
そんなことを繰り返していると、、、頭の中にミスチルの『終わりなき旅』が流れてきた。
おわ~り、なーきた~び♪
おわ~り、なーきた~び♪
いや、おわらさなくては。
妻から理不尽な天誅が「私」に下される。
「お小遣い減額!」
一大事だ!
じゃあどうする?
世の育児ハックには「被るだけの恐竜ポンチョ」や「親用のサッと羽織れるバスローブ」なんて素敵な解決策が溢れている。
確かに便利そうだ。
子どもが裸で走り回る時間を減らすという意味では、理にかなっていそうだ。
ハマれば効果てき面だろう。
ただ、我が家には別の問題がある。
そんなかさばる布をしまう収納スペースなんてわが家には、、、ない!
便利なものを買ったはずなのに、収納に困る。
これでは本末転倒だ。
わが家におけるスペースは横30㎝x縦20㎝の限られたスペースだ。
ふむ、なるほど、わが家の場合「便利そう」というだけで選んではダメだな。
何も考えずに便利アイテムを勝手に増やしたら何を言われるかわからない。
次の条件で育児ハックを考えた。
| 条件 | 理由 |
|---|---|
| 片手で使える | 子どもを追いながら使うため |
| すぐ使える | 子どもは待ってくれない |
| かさばらない | 収納スペースを増やしたくない |
| 毎日使いやすい | 風呂上がりは毎日のことだから |
そして条件にマッチするお助けアイテムを探してみた。
「シューッと一気に塗れるスプレータイプの保湿」はどうだ?
いやいや、走り回るターゲットの顔に誤射でもしようものなら「おしり、ち〇ち〇、たいたい」からグレードアップして「おめめ、おはな、いたいいたい!」と大惨事になる未来しか見えない。
限られた収納スペース、、、
そして二手に分かれる全裸のパレード、、、
他に良い育児ハックグッズはないのか?
探すこと更に30分、、、あった!
この危機的状況を生き抜くためにイクメンパパがたどり着いたのは、極めて現実的だ!
かさばらない超吸水ミニバスタオル (普通のハンドタオル)
たららったら~♪
「ちょうきゅうすいミニバスタオル~」
(のび太君、これは普通のバスタオルなんだよ!)
ポンチョも親用バスローブも諦めたわが家に、救世主が現れた。
普通のバスタオルの半分以下!
ハンドタオルサイズなのに、触れた瞬間に水分を奪い取る。
(いや、ただのハンドタオルだよ~)
収納スペースも圧迫せず、洗濯カゴかさばらず、今まで通りにスペースは平和に守られる。
パレードのルートに潜入し、通りすがりの全裸にバサッと被せて一瞬で拭き上げる「ヒット&アウェイ」も可能になった。
バサッ。
そして、
サッ。
拭く。
モハメド・アリもびっくりの軽やかなステップ。
バサッ。
サッ。
もちろん、実際にはそんなに華麗ではない。
私も必死だ。
これで、タオルを持ってリビングを何周も追いかけ回すことは減った。
このタオル全部で12枚入りだ!
これはいいお買い物をしたと本当におもっている。
しいて言えば、生地の厚さが心もとないが12枚入り。
先手先手で購入者の不満部分を予想し、枚数でカバーする力業か?
実に素晴らしいマーケティング戦略なのではないか、、、と心から感心。
そしてもう一つ、育児ハックの万能アイテムが、、、これ!
片手で押し切る大容量ポンプ式(子供OK)クリーム
たららったら~♪
ニベアじゃないほうのクリーム~。
この商品を説明しよう。
大容量でポンプ式で子供でも安心して使え、ワンプッシュ&片手でクリームを手に取れ、サっとお顔もデリケートゾーンも気にせずぬれる。
まさに風呂上がりのバタバタな私に向けて開発されであろう、大容量ポンプ式(子供OK)クリームだ。
(ドラえも~ん、このメーカー初めて使うよ~。)
風呂上がりの子どもにクリームを塗ろうとしても、じっと待ってはくれない。
そんな状況で重要になるのが、片手で操作できること。
ポンプ式なら、上からワンプッシュするだけ。
スプレーの飛び散りリスクもなく、蓋を回して開ける手間すら省く。
何と画期的なポンプ!
さすが人類の発明品、ポンプ!
逃げ回る上の子を追いかけながらでも、下の子を片手で抱っこしながらでも、上からワンプッシュするだけで手に取れる。
子供用だし、顔周りもデリケートゾーンにつかっても安全。
逃げても、すぐ使える。
子どもを追いながら、すぐ使える。
すれ違いざまの数秒でササッと塗り込めるのも私のお気に入りポイント!
使ってみた感想としては、「うん、今まで使ってたチューブタイプのボディークリームと変わりなし!」
ついに私は、、、
、、、
、、、
、、、
お小遣い減額の恐怖から抜け出した。
今日もリビングには高らかな掛け声が響き渡る。
「おしり、ち〇ち〇、たいたい!」
……はいはい。
祭りですね。
どうぞご自由に。
ただし、終わったら服を着てください。
パレードの開催そのものを止めることはできない。
「おしり、ち〇ち〇、たいたい!」
今夜も聞こえてくる。
子どもたちは相変わらず逃げる。
つまり、
問題そのものは解決していない。
まとめ:でも、戦い方は変わった。
超高度で実用的な育児ハックを手に入れたおかげで、私の心にはほんの少しだけ余裕が生まれた。
頭の中では、今夜もミスチルの『終わりなき旅』と妻から理不尽なお告げがリピートされる
おわ~り、なーきた~び♪ お小遣い減らすよ!
一大事だ。
きっと同じように困っているあなたも、この効果抜群育児アイテムを試せば、お風呂上がりのバタバタから解放されるだろう。
たぶん。
いや、ほんの少しは?
今日の私から明日の私へメッセージを残そうと思う。
明日もまた、戦うことになりそうだ。
相変わらず床はびちょびちょだ。
ただ、せめて装備くらいは整えておこう。
そう、ミニバスタオルとワンプッシュクリームを相棒に。
子育ては、こういう小さな戦いの繰り返しなのだから。
最後までお読みいただき、ありがとうございます(にへーでーびる)。

